不動産強制執行の手順について

債権者の申立てに基づき、裁判所が債務者の財産を差し押さえて金銭に換え、それを債権者それぞれに分配するしくみのことを「強制執行」と呼んでいますが、「不動産強制執行手続」というのは、そのなかでも債務者の財産の種類が土地や建物である場合を想定したものとなります。
その手順についてですが、まずは債権者のほうから目的となる土地や建物が所在する地域を管轄する裁判所に対して、物件を明示した上で申立てをするところからはじまります。
裁判所では、申立てが適法であるかどうかを審査して、問題がなければ開始決定を行い、債務者に対してもその旨を通知します。あわせて土地や建物の登記簿を管理している法務局では、該当する物件が差し押さえられたという旨の登記が行われます。
その後、裁判所の執行官などが物件の状況や権利関係、評価額などを調査し、現況調査報告書などの書類を作成します。その上で土地や建物は競売にかけられ、最高価格を提示した人が落札し、代金を支払うと、所有権はその人に移転することになります。
こうして土地や建物が金銭化されると、法律で定められた一定の順番にしたがって、債権者に分配する配当が行われ、債権の回収が完了するという流れになります。

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